Steam でほぼ 8,000 本のゲームが開発過程で生成 AI を使用
最新の報告によると、Steam プラットフォームで入手可能な約 8,000 タイトルのゲームが、開発プロセスで生成 AI(GenAI)技術の使用を公に表明しています。

この情報は、2025 年 7 月 13 日に Steam の API を活用して得られたもので、Totally Humanの CEO であり、かつて Steam Labs の開発者であった Ichiro Lambe によるものです。彼の調査結果によれば、7,818 タイトルのゲームが開発のさまざまな側面で GenAI 要素を含んでいることが判明しました。
比較として、2024 年 4 月時点では、Steam 上で GenAI を利用していると公に表明しているゲームは約 1,000 タイトルにすぎませんでした。Steam にある全ゲームのうち約 7% が現在 GenAI を使用していることになります。さらに、2025 年にリリースされたゲームのうち 7 月中旬までにほぼ 20% がこの技術を活用していると記録されています。
GenAI 技術は、ビジュアル資産、オーディオ、ナラティブテキスト、ストーリーストラクチャーの作成など、多様な面でゲーム開発者に利用されています。それだけでなく、マーケティング素材の製作、内部コードの構成、ゲームロジックの開発にも使われています。
多くの開発者が GenAI の使用を公にしていますが、一部では透明性をもって使用が明かされていないケースも存在します。
ゲーム業界における生成 AI 技術の使用増加は、ゲーム開発の大きな変革を示しています。一方で、この技術は効率性や創造性の向上をもたらすものの、倫理、透明性、規制といった課題も浮上しています。今後、この業界での GenAI の成功的な統合は、公正かつ責任あるガイドラインや政策の策定にかかっていると言えるでしょう。