OpenAIがAIベースのブラウザを開発

ロイターの報告によると、この動きはGoogleの役割を削減し、OpenAIがユーザーデータに直接アクセスできるようにすることを目的としています。このブラウザを作る主な目的は、ユーザーデータを直接提供することでGoogleの広告収入の一部を奪うことです。これらのデータを活用することで、OpenAIはAIモデルのトレーニングプロセスを豊かにし、ターゲット広告からの新たな収益の可能性も開くことができます。

現在、ChromeのユーザーデータはGoogleによって行動調査や広告表示など様々な用途に使われています。Chrome自体にはプライバシーの問題がありますが、AIの層が加わることで、より深刻なデータ収集リスクが増す可能性があります。OpenAIがユーザーの共有するデータの量を制限するための十分なプライバシー設定オプションを提供するかはまだ明らかではありません。

市場シェアの面では、OpenAIが直面する挑戦は非常に厳しいものです。2025年6月時点で、Chromeは世界のブラウザ市場を68.3%のシェアで支配しており、次いでSafariが16.25%となっています。Chromeからユーザーの関心を引きつけるには、本当に納得できる機能が必要です。一方、CometのようなPerplexity AIが開発したAI搭載の代替ブラウザは、すでに一部のユーザー向けに提供されています。