QRISデジタル決済が日本と中国で利用可能に
2025年8月17日から、QRIS(Quick Response Indonesia Standard)デジタル決済が日本と中国で利用可能になります。

インドネシア銀行(BI)は、QRIS(Quick Response Code Indonesian Standard)が2025年8月17日から日本で使えるようになると発表しました。これはインドネシアの独立80周年の記念行事と重なるタイミングです。
BIの副総裁フィリアニンシ・ヘンダルタ氏は、BIが日本の決済システム当局と共同で、2025年5月15日からサンドボックス(安全かつ管理されたソフトウェアの試験環境)を使ったシステムのテストを開始したと述べました。問題がなければ、正式リリースは予定通り2025年8月17日に行われます。
同時に、フィリアニンシ氏はインドネシアと中国間のQRISの国際間テストの進捗もアップデートしました。現在、両国は中国のUnionPay Internationalとインドネシア決済システム協会(ASPI)の間で、ビジネス、技術、運用に関する最終調整段階に入っています。
インドネシアの4つの決済サービスプロバイダー、PT Rintis Sejahtera(Rintis)、PT Alto Network(Alto)、PT Artajasa Pembayaran Elektronis(Artajasa)、PT Jalin Pembayaran Nusantara(Jalin)もUnionPay Internationalと共同でサンドボックスシステム開発に向けた契約を締結済みです。
QRISの導入により、日本を訪れるインドネシア人観光客は、現金交換の手間がなくなります。現地の店舗や商店にあるQRISコードをスキャンするだけで、対応するデジタル財布や銀行アプリを通じて即時に取引が完了します。