バイオハザード レクイエム:ラクーンシティへの恐怖の帰還
カプコンは2025年夏のサマーゲームフェストにて、バイオハザードシリーズのメインエントリー第9作目となる『バイオハザード レクイエム』を正式発表しました。

バイオハザード レクイエムで最も興味深い点の一つは、新たな主人公キャラクター、グレース・アッシュクロフトの登場です。このキャラクターは強く神秘的な人物として描かれており、バイオハザードの物語に新鮮な雰囲気をもたらします。初のトレーラーで、グレースは恐怖と謎に満ちた環境の中で生き延びようと奮闘しており、バイオハザード特有の濃厚な空気感が感じられます。
新たな主人公による新しい物語
バイオハザード レクイエムでは、プレイヤーはFBIエージェントのグレース・アッシュクロフトを操作します。彼女は核攻撃によって壊滅したラクーンシティへ新たなT-ウイルスの感染拡大を調査するために戻ってきました。グレースは『バイオハザード アウトブレイク』に登場したアリッサ・アッシュクロフトの娘です。
グレースは8年前に母親が亡くなったホテルで特別な事件を調査するよう依頼されます。
あるシーンでは、謎めいた男性がグレースを探し、「選ばれし者(The Chosen One)」と呼びます。これは一体どういう意味なのでしょうか?グレースと8年前に母親が亡くなった事件との関係は?
グレースが持つアッシュクロフトという名字は、バイオハザードのコアなファンにはすぐに認識されることでしょう。シリーズに登場するアッシュクロフト姓のキャラクターはアリッサ・アッシュクロフトです。
アリッサ・アッシュクロフトはラクーンシティを舞台にした『バイオハザード アウトブレイク 1 & 2』のプレイアブルキャラクターの一人で、ジャーナリストのリポーターとして描かれています。彼女と他のキャラクターはプレイヤーのエンディングによってはラクーンシティの惨禍から生き延びたサバイバーです。
しかし正史では、アリッサ・アッシュクロフトはバイオハザードシリーズにおいて生存したキャラクターであることが確認されています。これは『バイオハザード 7』のゲーム内で「Newspaper Article – Over 20 Missing」という記事(ベイカー家の玄関近くの机の上で見つけられる)に名前が言及されていることからも伺えます。
記事の最後には「Alyssa Ashcroft, Jan. 19, 2016」と記されており、アリッサが2016年のラクーンシティ事件後も生存していたことが示されています。そしてその時点で、アリッサには娘のグレース・アッシュクロフトがいます。
アリッサが亡くなり、グレースが謎の人物に狙われる唯一の推測は、彼女たちの血液またはDNAが何らかの形でサンプルとなっており、ラクーンシティから生き延びたことでウイルスのサンプルを保持している可能性があるためです。
また、『バイオハザード アウトブレイク』のゲーム内では、各キャラクターの体内にT-ウイルスの指標が存在し、その数値が100%に達するとキャラクターはゾンビ化してゲームオーバーとなる(シングルプレイおよびオフラインの場合)。
このため、アリッサ、そしてDNAを共有する娘のグレースは、ラクーンシティ事件後のT-ウイルスのサンプルを有するため、特定の人物もしくは組織に狙われている可能性があります。
これまでのシリーズとの繋がり
バイオハザード レクイエムは再びラクーンシティを舞台とし、シリーズの象徴的な場所を舞台にしています。これにより、往年のファンが愛するクラシックな要素の復活が示されると同時に、グレース・アッシュクロフトを通じて新鮮なストーリー展開がもたらされることが期待されています。
トレーラーでは、シリーズで最も恐ろしいモンスターの一体であるリサ・トレヴァーの復活も示唆されています。2002年の『バイオハザード』リメイクで初登場したリサは、その驚異的な耐久力と恐ろしい外見で知られています。鎖の音と彼女の特徴的な顔がトレーラーの最後に現れ、復活の可能性が高いことを示しています。
バイオハザードシリーズのファンは、ラクーンシティの復活やより深いホラー要素の導入に対して歓迎の声を上げています。クリス・レッドフィールドやレオン・S・ケネディといったベテランキャラクターの登場はまだ確認されていませんが、過去のストーリーとの繋がりが今後のサプライズの可能性を秘めています。
バイオハザード レクイエムは2026年2月27日に発売予定です。